ー セラピストになったきっかけは?生い立ちなどを聞かせてください。

実は小さい頃は保母さんになりたいという思いはありました。また、美容関係の仕事に憧れの様なものもありましたね。但し、思いに比例して行動に移す程のパワーは当時の私にはありませんでした。
高校の進路選択の時に、親からは専門学校を勧められていたのですが、自分は大学に行ってみたかったので急いで勉強して受験をしました。当時、やりたい事が特にあった訳ではないのですが、不思議と大学に行きたいというモチベーションがありましたね(笑)
受験には結局失敗して、浪人する事になったのですが、自分でアルバイトをしながら予備校に通い勉強をしていました。やはり、自分で稼ぎながら勉強をすると言うのは大変だったのですが、稼ぐことや働くことの難しさと有意義さを学びましたね。そんな時に働いていたコンビニエンスストアで店長をやらないかと言うお話を頂き、19歳の時だったのですが、考え抜いた末、引き受けさせて頂きました。社会人としてのデビューです。
年齢も若く未熟な時期での店長業務だったので、初めての経験が多く苦悩と葛藤の日々でした。もちろん毎日の業務も多忙でしたが、何より人を使わなくてはいけないわけですから、年上の方ももちろんいますので、スタッフの扱い方には非常に悩みました。併せて休みなく朝から晩までずっと働いていたので、心身のバランスがなかなか取れずにいました。夢とか希望というより、現実的に毎日をこなすのでいっぱいでしたね。その頃は、あまりにも過酷でしたので周りからも人格が変わったって言われていました(笑)
その後、22歳の時に結婚をして、出産を期にコンビニエンスストアは退職しました。それからはしばらく子育てに専念をし、子供が少し大きくなってから再び働き始めまして、コーヒーショップや洋菓子の工場などいろいろとやりましたね。そして、子供が生まれてからは日に日に守らないといけない気持ちが強くなりました。
生涯続けて行ける事や手に職を持つことを考え出していた時に、たまたま友人からハンド周波療法というものがあることを聞いて、興味を持ちやってみたいと思い始めたのですが、学べば学ぶほど施術の魅力に取りつかれていって、その延長で今に至ります。

ー 店長をやられていた時に人格が変わったと言われていましたが、どの様に変わりました?

怖かったと思います。穏やかさが全く無くて、常に尖っているって言われていましたね(笑)自分の見つめる時間も無かったので、本当に余裕が無かったんでしょうね。アルバイトと違って売上や結果も出さないといけなかったり、会議の提出資料を作らないといけなかったり…。最初はサポートがあるから大丈夫だよ!!って言われていたんですが、丸投げだったんで(笑)

ー 興味を持っていたのに行動には移さなかった美容業界に、今回は行動しようと思ったきっかけは?

子育てや年齢的な事を考えた時に、折り返しにそろそろ来てるんだなってふっと思ったんですね。今までは若い若いって自分で思ってきたんですけど、職場でも段々年上になって来たんです。そう思うと、このまま自分が終わるのが嫌だなって漠然と思ったんです。そんな話を周囲にしていたら、知人がハンド周波療法を知っていたんですね。話を聞かせて貰い、興味を持ったので先生を紹介してもらいました。体験してこれは凄いって思いましたね。また、先生が魅力的だったのも1つの理由ですね。その先生は人を癒やしたいという心が非常に強い方で、人を癒すという行為の素晴らしさや魅力を学ばせてもらいました。また、ハンド周波療法自体が日本ではまだまだ認知度も低く、私自身、体験した事ないマッサージだったので、これを私の生業にして、この魅力をもっともっと広めて行きたいって思いました。

ー 先生に惹かれたと言う事ですが、どのような魅力があったのでしょう?

とにかく私の心をぐっと掴みましたね。言葉にすると難しくて、体の癒しと同じように心の癒やしも必要だという事なんですが、何より私自身の心が凄く癒やされたんですね。ライセンスを取ってからも、放ったらかしではなく、親身に私の事を考えてくれて、マッサージの善し悪しを見直す時間として定期的に勉強会も開いてくれるような方なんです。常に側に居るような安心感がある先生ですね。

ー ハンド周波療法に関しては何が魅力的でしたか?

実はセラピストになる前は、自分に何が出来るのか考えた故、車があるので配達の仕事をしようと思いたったんです。実際にチラシを作って配布をしていたんですけど、その時に肩を痛めてしまって四十肩みたいになってしまいました。それから毎日の様に整体に通い始めたんですけど、調子が良くなるのは治療してもらった直後だけだったんですね。少したって同じ箇所を使うと、また痛みが再発してしまって…。
それがハンド周波療法をしたら、痛みが抜けて、完全に良くなったんです。体も楽になりましたし、肩こりを持っていたので頭がスッとした感じになりましたね。心の癒しにしても、身体の癒しにしても、こんな治療方法があって、こういう効果があるっていうのを私自身が身をもって魅力を体感しましたね。


ー まだ日本では認知度の低いハンド周波療法ですが、どの様な治療法なんですか?

まず機械を使って私の体に低周波を流して、次に私の手からお客様に低周波を流していきます。例えばアロママッサージですと、ある程度の力を込めてマッサージをしていきますが、ハンド周波療法だと触れるだけでマッサージ効果があるんです。擦るだけでブルブルと波動が伝わって来て、全身に伝わって行きます。手からエネルギーを流すという表現を使うようにしています。低周波療法に関しては整体などでも行っていますが、ハンド周波療法は、オールハンドで直接触れることで、身体の細かいところ、奥深い細胞まで流す事が出来るのが特徴です。どのお客様も初体験の時に「これは凄い」っておっしゃって頂けますね。私が体験した時の感動と同じだと思うんですけど、今までに体験した事の無いマッサージなんですよね。何が凄いって言うと、上手く言葉には出来ないんですけど(笑)また、施術を多く続けると筋肉が収縮して運動にもなるので、インナーマッスルが鍛えられて痩身にも繋がるという特徴もありますね。

ー 施術中はお客様だけでなく自分にも低周波が流れてくるって事ですよね?

そうですね、低周波版を足で踏んで、足元から自分に流してそれをお客様に流します。踏み方で強さを調整するんですけど、当時は自分の体に低周波が流れる事やそれをコントロールする事に慣れる為に必死でした。

ー 施術のとき心がけて居ることはありますか?

何よりお客様から大切な時間とお金を頂いて施術をする訳ですから、お客様が心から癒されて頂けるように施術するというのはもちろんですよね。私が提供したい気持ちの良いリラックスは、最終的に眠りに付いて頂く事ですね。眠れるまでリラックスして、心地の良い状態でいる事だと思うので、そんな時は、よし!っと思ってやっています(笑)
あとはやはり心を癒やしてさしあげたいなって気持ちが非常にあります。やっぱり現代社会はストレスが多いですから。更にストレスって人によっても違うと思うんですけど、いらっしゃるお客様の中には心を癒して欲しくて来店される方も沢山います。人に言えない事をここだから言えるって事もあると思いますし、ポロッ吐いて帰って行かれる方も多くいらっしゃるんですね。私もそうなんですけど、誰かに聞いて欲しいだけって事はたくさんあると思うんです。誰かに聞いて欲しいけど家族や友達には言えない、そんな時にここでポロッと言える場所でありたいし、そんな環境作りをしていきたいです。

ー セラピストとしてお客様を施術して成長した事は何ですか?

少しずつではありますが、基本的な施術をベースにお客様に合わせたプログラムに出来る様になってきたと思いますね。カウンセリングでお客様の声をヒアリングした中で、重点的にすべき箇所や施術方法を考えたり、それをもとに実際に手から感じたものと併せて時間の中でプログラムを組み替えて行うようにしています。お客様が疲れてると言う箇所と、実際に疲れている箇所が違うこともあるんですね。そういう箇所は身体が教えてくれますので、経験を積めば積むほど自分の成長と施術の奥深さを感じます。

ー セラピストをしていて良かったと思った事、何か嬉しかった事などはありますか?

やはりお客様の声ですね。私の所に来てくださったお客様の中に、病院治療など色々と試したんですが、腰痛が辛くてなかなか治らないと言うお客様がいらっしゃったんですけど、施術を受けた後に「凄く良かった!こんなの初めて!!」って凄く喜んで頂けた時は、とても充実感を覚えましたし、何より嬉しかったですね。
それだけでなく、また予約を入れて頂けたときなどは、満足して頂けたんだなって実感します。やはりリピートして来てくださるお客様は、本当に良いと感じてくれたんだなって思いますので、そんなお客様とはこれからもずっとお付き合いが出来れば良いなと思います。自分の施術に満足してまた来てくれると言うのは本当に嬉しいです。

ー お客様にリピート頂ける理由はなんだと思いますか?

何らかの形で効果や癒しを実感して頂けるからだと思いますね。フェイシャル等はリフトアップしたりするのがすぐに分かるっていうのもリピートの理由かもしれません。効果や癒しって、中々何かで証明出来るものでは無いんですけどね。腰が治ったり、耳鳴りが治ったり、心が楽になったりと何かしらの結果を感じて頂いて、リピートを頂けてるんだと思います。


ー セラピストとしてのポリシーをお聞かせください

普通の事かもしれないですけど、やはり身体だけでなく心の癒やしが出来るセラピストになりたいって思います。私が実際先生に身体だけでなく、心も癒やされたので。この人にいつも包まれているような気持ちで、この人は離れていてもいつも自分のことを考えてくれる。そう思える人ってなかなかいないと思うんです。だって人を信じるってなかなか出来ませんから。自分はそんなセラピストになりたいですね。

ー セラピストとして今後の展望を聞かせてください

まずは自分の技術を磨き経験を積んでいきたいと思っています。この施術自体が日本に来てからまだ2年程しか経っていないんです。ハンド周波療法を知らない方がまだ多いですし、施術を出来るセラピストもまだ少ないんです。教えて下さった先生が全国でハンド周波療法を広めている事もあり、アシスタントとしてそのお手伝いをしたいと思いもあります。
それとは別に、少し飛躍しますが、自分のサロンを持ちたいなっていう夢も持っています。まだ具体的には考えていませんが、隠れ家的なサロンを作って、私に癒やされたいなとか、施術をしてもらいたいなという人が集まるサロンにしたいなって思いますね。その時はライセンスが欲しい方を自分で育てたりしたいですね。

ー プライベートでは良く何をしますか?

最近はガーデニングが多いですね。
ハーブやいろんな花を切って、そこから子供を増やして友達にあげたりしています。
ガーデニングを始めたきっかけは、今の家に引っ越してお庭があったからなんですけど、引越し祝いで友達からハーブを貰ったんですね、そのハーブを大事にしたいなって思ったのが始まりです。今は仕事や、育児や、家事など忙しいので、プライベートの空いた時間に楽しんでいます。
実は親しい友人などには、自宅でも施術をしたりするんですね。自宅なんですがサロンの名前を付けようってなって、イタリア語で『幸せな』という意味の『フェリーチェ』っていう名前を付けたんですね。
そしたら面白い事に色々と繋がりがあって、私の先生もガーデニングをされていて、ポーチュラカを育てているという事で頂いたんですね。私はポーチュラカって知らなかったんですけど、調べてみるとポーチュラカの品名としてフェリーチェが使われていたんです。なんて偶然なんだろうって思いましたね。この花を大事にすれば、きっとこの花は幸せをもたらせてくれるという気分に、自分で勝手になりました(笑)今はその花を、自分の周りの大切な人達に、これを大事にすれば絶対幸せになるからって言って配っています。(笑)

ー ママとしては今後の展望はありますか?

どうですかね~。理想は友達親子として、何でも話せる隠し事のない親子でいたいなって思いますね。今は出来ていると思うんですけど、思春期に入ってくると、どうなるかって不安と楽しみはありますね。受験ママにもならないといけないので、今の優しいママとは変わって行くかも知れませんね(笑)






ー 最後に来店される方及びこのぺージをご覧の方へ
メッセージをお願いします。

自分もそうでしたが、ハンド周波療法って体験してみないと分からないんです。是非体験してみて欲しいと思います。一度足を運んでみて頂き、皆様にお会いできることを楽しみにしています。
またハンド周波療法のライセンスはどなたでも年齢関係なく取得する事ができるので、新しい療法を学びたいっていう方や、手に職を付けたいっていう方にも、是非ハンド周波療法に興味を持って頂ければと思います。

サロンインフォメーション



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